「遺体安置」自宅の場合は?
安置に適した部屋・場所
自宅で遺体を安置する場合、部屋選びや環境づくりが重要となります。まず、安置場所はできるだけ仏壇がある部屋を選ぶようにし、仏壇がない場合はクーラーのある部屋や断熱効果がある畳のある部屋を選ぶのが賢明です。また、遺体は北枕、もしくは西枕の状態にする必要があるため、そのことも考慮し、十分なスペースが確保できることも確認しておくようにしましょう。ただし、このことはあくまでも仏式の場合であるため、他の宗教を信仰している場合、この限りではありません。
遺体を安置する準備
自宅で遺体を安置する際に気をつけなければならないのが、遺体が傷んでしまうことです。これを防ぐためにはドライアイスを棺の中に敷き詰めるのが有効であるため、遺体を搬入する前に準備しておくようにしてください。また、遺体は上述のとおり北枕、もしくは西枕の状態で安置しなければならないため、家具などを移動し、スペースを確保しておくことも忘れないようにしましょう。この他、クーラーによる温度管理も遺体を安置する際には不可欠です。
部屋の温度に注意
遺体が傷んでしまう速さは室内の温度だけでなく湿度の影響も多分に受けることとなります。よって、遺体を自宅で安置する際にはクーラーの除湿機能などをうまく活用し、湿度が高くなってしまわないよう注意することも重要です。また、特に夏場は湿度が上がりやすいことから、空調の管理に気を配るのを忘れてしまうことは少ないですが、冬場は暖房を使いすぎることによる温度の上昇と極度の乾燥が遺体の傷みを速めてしまうこともあるため、同様に注意しなければなりません。