遺体安置室の温度は?
温度は設備によって異なる
葬儀場などに併設されている遺体安置室では、数日間にわたって遺体を安置するため、遺体が傷んでしまわないような温度設定をすることが求められます。しかし、単に遺体安置室といっても、その大きさや内部に備え付けられた設備には違いがあることから、その温度設定もまた施設の大きさや設備によって異なるという認識をしておく必要があります。このことから、遺体安置室を探す際には、その施設内にある設備ならではの条件をよく確認することも忘れないようにしましょう。
保冷庫・保冷室がある場合の温度
遺体安置室の中でも特に設備が整っているといえるのが保冷庫・保冷室がある類いのものです。このうち保冷庫があるタイプの遺体安置室は、部屋の一部に保冷庫があり、そこで遺体を安置できるようになっています。それに対して、保冷室タイプの遺体安置室は、遺体安置室全体が保冷される状態になっており、より多くの遺体を安置できるという特徴があります。これら2種類の遺体安置室はどちらも1度から4度程度に温度が保たれており、1週間以上遺体を安置することも可能です。
冷蔵設備がない場合の温度
遺体安置室の中には保冷設備がないものもあります。このようなタイプの遺体安置室は保冷設備があるタイプの遺体安置室に比べると遺体の安置可能期間は短くなっているものの、ドライアイスを使用することが多いため、1週間程度までであれば遺体の安置が可能です。また、このような保冷設備のないタイプの遺体安置室の温度は20度程度になっていることが多く、若干温度は高いものの、その分湿度を調整することで遺体が傷まないようにしている施設が多いようです。